凍結融解胚移植

胚凍結

採卵の周期に着床しにくいと考えられる時、卵巣過剰刺激症候群のおそれがある時、余剰胚ができた時などに、胚を凍結保存します。
融解後の胚の生存率は98~99%ですが、生存していても成長してこないことや、胚の質の低下が5~10%程度にみられ、凍結の影響は避けられませんが、妊娠率は着床する条件の悪い時の新鮮胚移植より高くなります。

凍結融解分割期胚移植

採卵の翌日に受精した受精卵を凍結保存し、周期を改め移植する日の1日から2日前に胚を融解し、成長してきた分割期胚を子宮に戻す方法です。融解後成長してきたときに、はじめて胚のグレードがわかります。受精卵を1~3個融解し、胚の状態や患者さんの年齢により1~2個移植します。残った胚は胚盤胞まで培養し胚盤胞に成長すれば再凍結します。


凍結融解胚盤胞移植

採卵後5日程培養して胚盤胞まで成長した胚を凍結保存し、周期を改め移植する日の1日前か移植日当日に胚を融解し、胚の成長を確認して子宮に戻す方法です。移植する胚は原則1個ですが、胚の状態や患者さんの年齢により2個移植することもあります。